【失敗しない強制給餌】全く食べなかった猫が自分で食べられるようになった方法
猫が、病気でもないのに急にごはんを食べなくなった!そんな時、何をどうすればいいのか途方に暮れてしまうものです。
前回のブログでは、ある日突然ごはんを食べなくなったヨシムネの体験をもとに、試してほしい5つの方法をご紹介しました。
本日は色々と試した中で、実は一番効果があった「強制給餌」についてレポートしたいと思います。
<強制給餌の前に他の方法も試してみたいという方はこちらを参考にしてみてください。>
強制給餌って何?
何らかの理由で自分で食べられなくなっている猫さんに液状のフードなどをお口に入れて食べさせる方法。
「強制」ってくらいなので無理やりごはんを食べさせる方法なので猫飼いにとっては結構キツイ。
いや、猫だってキツイさ。。。
検査してもどこも悪くないのになぜか食べない、
食べなきゃ衰弱してしまうので食べさせるしかない。
それなら食べさせる方も、食べる方も無理のない強制給餌の方法はないか?と考えて色々試してみました。
一般的な強制給餌の方法は?
1.)フードを猫飼いさんの指につけて直接お口に入れる方法と
2.)シリンジ にフードを入れてシリンジ から与える方法とがあり、
どう考えても指よりシリンジ のほうがハードルが低そうだったのでヨシムネはそちらを選択することに。。
ホッ…指はカンベンしてよ…
方法の選択は猫さんによって違うと思います。正直、どちらもキツイですけどね。
強制給餌のために準備したものはシリンジ とヒルズa/d缶
シリンジ は15mlを動物病院で購入しました。(15mlくらいが片手で使えて便利だと思います)
フードはヒルズのa/d缶。
このヒルズのa/d缶、食べない猫さんのリーサルウエポン!(らしい…)
ペースト状になっていてカロリーも高い!(つまり少ない量で食べさせやすい)
ならば、ということで早速ヨシムネとトライしたものの。。。
ボクはこれ、絶対食べませんからネ!
ヨシムネ、飲み込む気配すらゼロ。どうやらカロリーが高い分こってり感があるようで、あっさり派のヨシムネのお口には合わなかったようでした。
a/d缶、玉砕。
他のペースト状のフードを片っ端から与えましたが全滅。
もともとドライフードしか食べないのでペースト状のフードは無理があったのかもしれません。
ではもっとさらさらの液状フードはないか…?そこで考えたのが、
いつも食べていたドライフードにしてみよう!
そうだ!いつも食べているドライフードをペースト状にしたらいけるかも!カロリーも摂取しやすいし!
そこで準備したのは、
- 電動コーヒーミル(できるだけ細かく粉砕できるもの。写真はイワタニのミルです。)
- シリンジ= 15mlくらいのもの。(大きすぎると片手で操作できません。5〜6本くらいあると◎)
- ドライフード(いつも食べているフード)
強制給餌用ペーストの作り方
まずはいつもの食事の時間にいつも通りドライフードを出してみて、食べなかった分だけを強制給餌用ペーストにすることにしました。
まず、ドライフードをコヒーミルでできるだけ細かく粉砕。するとこんな感じになります。
細挽きコーヒーみたいですね。
次に、この細挽きフードにお水を入れます。入れるお水の量はフードの量によってまちまちですが「ちゅーる」くらいのトロトロ粘度を目安にかき混ぜてください。
シリンジ にこの強制給餌用ペーストを素早く移します。必ずシリンジ 筒の広い口の方から流し込んでください。
8分目くらい入ったら芯を入れて押し出すのがベスト。押し出す時にシリンジ の先からフードが飛び出るので受け皿準備してくださいね。
ここで最重要な注意事項!
細挽きしたフードはどんどんお水を吸ってすぐに硬くなってしまいます。硬くなったらシリンジ の筒にうまく移せなくなるので水を足して緩くしてください。
ただし、これを繰り返すと水の分、量が増えてしまいますからかき混ぜてからシリンジ に移す作業は時間との戦いです。
さて、先ほどのドライフードがこうなりました!
強制給餌フードの与え方
さて、ここからが本番。
猫飼いさんが猫さんを抱えた体勢で与えるか、できるだけ自然な体勢で与えるか、猫さんの性格によっても違うと思いますので一番しっくりくる体勢を探してあげてください。(仰向けとかはフードをつまらせてしまうのでダメです。)
ヨシムネの場合は後ろ頭を押さえながら向かい合わせに抱えて与えていました。
この体勢、逃げられなくなります…ちぇっ、(-△-)
次に猫さんのお口の脇からシリンジ の先を少し入れてみてください。すると自然に口を開けてくれるのでその瞬間、強制給餌フードを押し込んでみてください。量は小指の先くらいが目安です。
多すぎると猫さんが飲み込むのに苦労しますし、少なすぎると回数が多くなって負担が増えます。一口飲み込んだら「えらいね〜」とか言って煽てながらリズムよく与えてあげてください。(口の中が無くなったら次のを入れるくらいのリズムです)
ハグハグしながらも食べてくれる…はず…です。
食べ終わったら温かいタオルでお口の周りとかお顔を拭いてあげてオシマイ。
どの猫さんも最初は嫌がります。
強制給餌がストレスやトラウマになるといけないので、あまりにも拒否するようならあっさり引き下がりましょう。
「ちゅーる」を食べてくれるねこさんでしたら強制給餌のフードとちゅーるを交互に与えても良いかもしれませんね。
なぜ強制給餌から自力で食べられるまでに回復したか?
どこも悪くないのにある日突然食べなくなって、何を試してもダメで、他の選択肢がなくて始めた強制給餌でしたが、しばらくして少しずつではありましたが普通に固形のドライフードを食べてくれるようになりました。
何故かはわかりませんが、強制的にでも食べることによって胃袋も大きくなるでしょうし、胃液も分泌されたんだと思います。飲み込む力もついてきてエネルギーも出てきたんだと思います。今では自力で普通の量のドライフードをペロリと平らげてくれます。
強制旧への考え方は色々ありますが、ある日突然どこも悪くないのに何をしても食べてくれなかったヨシムネが自力で食べられるようになった一つの方法として、同じ悩みを持つ猫飼いさんの参考になりましたら嬉しいです。
右下からチャット相談も受付中!ぜひご利用ください。